シリーズ 第1回 「薬物使用と非犯罪化〜翻弄(ほんろう)される日本社会〜」大麻、その禁じられた歴史と医療の未来

【龍谷大学ATA-net研究センター/犯罪学研究センター共催・ティーチイン】
シリーズ 第1回 「薬物使用と非犯罪化〜翻弄(ほんろう)される日本社会〜」

日時:2021年2月22日(月)18:00~20:00
形式:ZOOMウェビナー

講演者:長吉 秀夫さん(作家)
テーマ:「大麻、その禁じられた歴史と医療の未来」

1.開会の挨拶(石塚伸一・龍谷大学)  5分
2.ご講演              55分
3.質疑応答・ディスカッション    55分
4.閉会の挨拶(石塚伸一・龍谷大学)  5分

お申し込み:https://ata-net2021001.peatix.com/view
事前の申込者に、当日、ZOOMへのパスワードを送ります。申し込み名とZOOMの名前を合わせていただくようにお願いいたします。

定員:約200名  参加費無料


画像をクリックするとpdfファイルを表示できます。

私たちは、昨年1月、ATA-net研究センターの設立を記念し、イーサン・ネーデルマンさんをお招きして、「薬物政策とハーム・リダクション」に関するシンポジウムを開催しました。その際、つぎのことを確認しました。

「薬物との戦争(A War on Drug)」は終わった。薬物の自己使用を犯罪として処理することを止めようという動きが本格的化している。特定の薬物を禁止して、それを使うと捕まえて、刑務所に放り込むという厳罰主義のアプローチは、当事者の回復のチャンスを奪い、支援者との関係を断ち、地域社会の健康に有害な影響を及ぼす。わたしたちは、依存症者を処罰して、社会と刑務所を往復させる「回転ドア」を壊す必要がある。

ところが、これまで処罰の対象となっていなかった大麻の使用を犯罪化・刑罰化しようという論議が始まっています。厚生労働省は「大麻等の薬物対策のあり方検討会」を立ち上げ、医療用大麻の使用を拡大し、これまで処罰対象ではなかった「大麻使用罪」を新設しようとしています。なぜ、日本政府は、世界的潮流に抗うような作業を始めたのでしょうか。龍谷大学ATA-net研究センターと犯罪学研究センターは、連続ティーチインを開催して、現実を知ること、政府政策の意味を学ぶことから始めようと思います。

第1回は、「大麻-禁じられた歴史と医療への未来」(コスミック出版、2019年)などの著者である。長吉秀夫さんをお招きして、現在の問題の所在についてお話を伺います。

【講演者紹介】長吉秀夫さん
大学在学中に舞台制作者として活動を開始。海外を旅して、大麻やドラッグ、ストリート・カルチャーなどを見聞して、執筆活動を行っている。著書「ドラッグの品格」は複数の府県で有害図書に指定され、その取消しを求める訴訟を提起している。著書に『大麻入門』(幻冬舎、2009年)、『ドラッグの品格』(ビジネス社、2014年)『大麻-禁じられた歴史と医療への未来-』(コスミック出版、2019年)などがある。

 

ATA-net研究センター https://ata-net.jp/

犯罪学研究センター  https://crimrc.ryukoku.ac.jp/