被害・加害に向き合う支援者の トラウマに対応するには (オンラインZOOMえんたく)

被害・加害に向き合う支援者のトラウマに対応するには(オンライン(Zoom) えんたく)

刑事施設・福祉機関などでトラウマの二次受傷にさらされる支援者がいかにそれを理解・対応するかについて話し合います。(事前の講義動画視聴を含みます)

日 時:令和3年3月28日(日) 14:00~16:30
参加費:無料
定 員:50名(事前申込制:申込順)
申 込:https://www.kokuchpro.com/event/traumainformed/

事前に講義動画(約30分×4本を視聴してください:詳細は申込サイトに記載)

刑務所などの刑事司法施設、児童福祉機関あるいは被害者支援機関など、暴力行動の被害と加害に触れる機会の多い支援の現場では、支援者の二次受傷や、組織のトラウマ化が生じやすく、支援機能が十全に発揮されることが難しくなることが起こりがちです。
今回のシンポジウムでは、被害・加害の現場で働く支援者のトラウマの影響とそれへの対処について、経験や想いを分かち合い、よりよく対応していくための方法について考え、共有していくことを目標とします。

この問題意識は、二つの流れから生じました。一つは、石塚伸一龍谷大学教授を研究代表とする科学研究費助成研究「危険社会における終身拘禁者の社会復帰についての綜合的研究」のうちの施設内処遇調査班が、刑務所内処遇の改善を目的として、刑務所内で勤務する刑務官のサポートを行う必要があると考えたことです。 もう一つは、被害・加害に関わる支援者の研修を実施している一般社団法人「もふもふネット」が、トラウマ・インフォームド・ケアに関する基本的な理解と知識をより広く伝え、支援者たちの支援を行うことが重要であると考えたことです。
実際に現場に赴いて研修等を実施する予定だったのですが、コロナ禍で現場を訪問することがかなわなかったため、研修動画を作成し、矯正施設にはDVDを送付、その他必要な人びとには、オンライン配信動画として限定公開することにしました。

作成した研修動画の内容は、以下のとおりで、1本30分程度です。
1 ストレスに強い施設を創るには (立命館大学 森久智江、同志社大学 毛利真弓)
2 TICの視点からみた対象者の行動化の理解 (大阪大学大学院 野坂祐子)
3 安全・安心な環境を創る (大阪大学大学院 藤岡淳子)
4 支援者への影響とケア (北九州市立大学 深谷 裕、大阪大学大学院 坂東 希)

こうした情報を必要としているより多くの方々に提供し、課題を共有するために、動画を限定公開し、「被害と加害に向き合う支援者のトラウマに対応するには」というテーマでオンラインによる「えんたく」を行うことにしました。

今回のオンラインえんたくでは、参加者は申込時に伝えられる動画のURLであらかじめ(できるだけ)動画を視聴し、その上で、当日の話合い、分かち合いに参加していただければ幸いです。

【当日の流れ】
1 動画を作成した6名(センターテーブル)から各人10分程度での、本テーマおよび動画作成に関わる問題意識等の報告 (60分程度)
2 参加者同士の小グループ(ブレイク・アウト・ルーム)による、体験の共有並びに動画視聴と1での話を受けての意見、感想、質問等の話合い。 (30分程度)
3 各小グループからの報告と全体での分かち合い (50分程度)

<企画・登壇者>
立命館大学    森久 智江
北九州市立大学  深谷 裕
大阪大学大学院  藤岡 淳子/野坂 祐子/坂東 希
同志社大学    毛利 真弓

20210328 被害・加害に向き合う現場のトラウマに対応するには(PDFファイル)